企業別ファクタリング事例紹介

建設業の事例

従業員数過不足DIの推移

従業員数過不足DIの推移

図1:中小企業基盤整備機構・中小企業庁「中小企業景況調査」 (年期)

建設業とは、土木・建築の工事を行う産業で、1949年建設業法が施行され,業者は許可制と規制されています。 日本の建設投資を建築・土木別にみると6:4,公共・民間別だと3:7程度になり、建設業は,国内総生産の10%強,総就業人口の約10%を占め,欧米各国等と比べきわだって高く、建設業は他の産業ないし文化の基盤を形づくるものとして国民経済に深い関わりを持っている大事な産業です。
そして建設業の大部分にあたる97%が資本金5000万円未満の中小業者で占められている反面、わずか1%にも満たない資本金1億円以上の会社が施工総額の43%を占めています。

そんな日本の建設業の特徴は、4つあります。
① 特定の注文者の注文によって行われる受注産業なので、規格化された商品生産のように資材設備や労働力を準備して計画的に生産することがむずかしく、受注してから完成・支払を受けるまでの期間が長い為工事代金が支払われる前に一部は前金が支払われます。ただし完成まで期間が長いと言うことは、トラブルが起きる可能性のある期間も長い為、安定的な経営が難しい。
→急な対応と柔軟性が求められる

② 四季や自然豊かな風土である分、天候や天災によっての工事の中止・変更を強いられるといった自然の影響を免れがたい性格を有する。

③ 鉄鋼、セメント、木材など他の工業生産物が必要となり、それを加工したり、組み立てる為、建設業は原材料費と需要増で高まる人件費が占める割合が大きい。

④ 日本の建設業の特徴でもあるピラミッド型の下請構造があり、元請から現場に至る重層的な受注の各階層で、所定の利潤が順次先取りされて、そのしわ寄せが下請に及んでしまう。
→支払も連鎖されているため、つながる元請け一カ所倒産してしまうと、自社の下請けまで倒産という連鎖倒産リスクがある  

現在の建設業界は、オリンピックなどに向けて最も需要が多く、日本の発展に重要な時期でありながら慢性的な人材不足による人材確保に悩まされています。構造的特質は、受注競争の激化で中小企業を中心に年間6000件近い高水準の倒産が起きています。倒産を避ける方法は無かったのかと悔やまれます。

現在、国を挙げて中小企業の資金調達の方法の多様化を推進しています。
銀行融資は低金利で良いのですが、それだけに頼ることは推奨されていません。
御社の財務状況に合わせて担保・保証人がいらない公共団体も利用するファクタリングも資金調達の方法の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?

建設業界にとっての買取型ファクタリングのメリットは
① 突発的な資金調達に向く あと数日後に迫った支払などを、2社間ファクタリングであれば元請会社にも知られずに即日からと支払が可能です。長期間の支払サイトになりやすい建設業の売掛債権を早く資金化するだけでなく、 2週間後に入金される売掛債権があるものの来週にはその金額が必要など、短期間の銀行融資をするほどでもないような前払いして欲しい売掛債権もファクタリングに向いていおり、ファクタリングでなら資金繰り問題をスピーディーに解決できます。

② 連鎖倒産リスクがなくなる ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社が買取ってくれるため、資金化した後に、万が一元請業者が倒産したとしても、その際に御社がファクタリング会社に支払う必要はありません。(手形と異なりノンリコース) ファクタリングしなければ、御社や、更に御社の下請け会社への連鎖倒産のリスクがありますが、ファクタリングをする事で回避できます。

ちなみに、一般財団法人 建設業振興基金による保証型ファクタリングを行った場合で、取引先の倒産等が起こっても、ファクタリング会社が一般財団法人 建設業振興基金による保証で、売掛債権分の金銭が保証されるというものもあります。保証型ファクタリングとは、支払日に元請け会社が倒産等で支払がされなかった場合に、代わりにファクタリング会社が支払うというものになります。基本的には、支払日より前での資金調達というものではないので、支払日より前に資金化したい場合は、別途契約が必要になります。 まず建設業振興基金を利用しての保証ファクタリングの場合、決められたファクタリング会社と行う必要があり、また保証保証金*を差し入れる必要がります。 メリットの①である、早期資金化が必要で無い場合、②の連鎖倒産リスクを回避したい場合などに向いているでしょう。
*年率1.5%を条件として1/3まで国の助成可能

自社のニーズを明確にしておき、早い資金調達が目的あるならば2社間ファクタリング、倒産リスク回避のみであれば保証型ファクタリングと、自社の目的に合うファクタリングが得意なファクタリング会社に相談しておくと、いざとい時に心強いサポーターになってくれるでしょう。