給料ファクタリングはボーナスも買い取ってもらえる?

サムネイル

給料日に先がけて、相応の資金を得られる給料ファクタリング。一方で、同じようにボーナスをファクタリングできれば便利だと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、そもそもボーナスをファクタリングで売却することは可能なのでしょうか? こちらでは、ボーナス売却依頼に対するファクタリング会社の対応についてお話しします。

ボーナスをファクタリングできれば一気に大口の資金を獲得可能?

わかりやすくいえば「給料をもらえる権利」を債権として売却して資金を得るのが給料ファクタリングです。給料日に先立って資金が得られるため、急な出費や予定外にお金が必要になったときに利用できます。また、法人ではなく個人が利用するファクタリングだという点もポイントです。

給料ファクタリングについては、「ボーナスをファクタリングしたい」という声も聞かれます。一般的な企業で支給されるボーナスの額は1回あたり給料の2~2.5回分。ボーナスをファクタリングできれば、大口の資金を早めに得ることが可能になります。資金活用の自由度が高まることから、ボーナスをファクタリングできるファクタリング会社を探している方は多いようです。

ボーナスは給料ではない

ここで一度、ボーナスの定義について明確にしておきましょう。

「従業員に支払われるお金」という点では給料と同じですが、定義上、ボーナスは給与ではなく賞与です。部は個人の業績に応じて支給額が決まる業績賞与、決算タイミングでの会社の業績に応じて支給される決算賞与などがありますが、いずれも給与と異なり支払いは約束されていません。

企業は支給額、支給回数、不支給を自由に決めることができます。業績が安定している企業であれば「当たり前のもの」としてとらえられるボーナスですが、本来は会社の都合や判断しだいでなくなってしまうケースや減額されてしまうケースがあるということです。

ボーナスの買取対応はファクタリング会社によって分かれる

冒頭にお伝えしたとおり、「ボーナスをファクタリングしたい」というニーズは一定数存在します。ボーナスに対するファクタリング会社の対応はどうなっているのでしょうか?

結論からいえば、基本的にボーナスの買取は多くのファクタリング会社で不可となっています。上述したように支給が約束されていないことから、ファクタリング会社にとってはリスクが大きいためです。一方で、条件付きながらボーナスのファクタリングに対応していると謳うファクタリング会社もあり、実際の対応は分かれています。

ボーナスを売却する際の注意点

ここまでのことを踏まえ、ボーナスをファクタリングで売却する際の注意点についてお話しします。

全額売却できるケースは少ない

通常の給料と比較すると大口となるボーナスですが、1回分のボーナス全額の買取を行っているファクタリング会社は少ないようです。多くのファクタリング会社は、買取額に制限を設けることでリスクの調整を行っています。最終的にはファクタリング利用者に相当額を支払ってもらわなければ成立しないため、ファクタリング会社としては避けられない措置です。

通常の給料ファクタリングと同額程度まで買取額が下げられている場合、ボーナスを売却する旨味はうすれてしまいます。こうした対応を行っているファクタリング会社は、実際にはボーナスの買取を行っていないファクタリング会社と大きな違いはないということになります。

売却できるタイミングが限定されている

大口のボーナス買取に対応している場合も、受け付けているのは一般的なボーナス支給タイミングである夏、冬のみというケースがほとんどです。また、次のボーナスまで数カ月程度など長い期間がある場合も、買取を断られることが多くなります。

多くのファクタリング会社は「応相談」

ボーナス買取に対応していると謳うファクタリング会社も、買取額や手数料など細かい情報については「応相談」としています。ファクタリング会社としては大口で比較的リスキーな債権を取り扱わなければならないため、利用者の信用度などを詳細にチェックする必要があるのです。

「ボーナス買取対応」とホームページに明記しているファクタリング会社でも、ホームページには記載していない条件や買取額の制限を設けている可能性があるため、くわしく知りたければ問い合わせてみましょう。上述したように、リスクから考えると通常ボーナスの買取は難しいため、期待している条件では買い取ってもらえないことがあります。

***

いかがでしょうか。確かにボーナスを買い取ってもらえればファクタリングの利便性がさらに向上します。しかし、通常の給料と違い、支払われない可能性があるボーナスは、ファクタリング会社にとってもリスキーな債権です。基本的には非対応のファクタリング会社が多いため、注意しましょう。また、ボーナス対応を謳うファクタリング会社もそれほど条件が良くない可能性があるため、くわしくは実際に相談してみてください。