ファクタリングの審査に通らないことも?審査落ちの理由を分析
ファクタリングは審査に通過しなければ利用できません。銀行融資などと比較すると審査のハードルは低いと考えられていますが、通過しないこともあります。こちらでは、ファクタリングの審査に通らない理由と、審査通過のポイントをご紹介します。
ファクタリングの審査は緩い→100%通るは間違い
ファクタリングの魅力として、審査を通過しやすいことが挙げられます。実際に、銀行融資よりも条件が緩やかなことは確かです。ただし、100%審査に通るというわけではありません。
しっかりとした会社ほど審査すべきところはシビアに審査しています。条件を満たさない場合は、ファクタリングであっても審査に落ちることは珍しくありません。ファクタリングだからといって必ず利用できると考えていると、資金調達に失敗することもあるため注意が必要です。
ファクタリングの審査に落ちる理由は?
ファクタリングの審査に落ちる場合、以下のような理由が考えられます。
売掛先の信用不足
ファクタリングの審査では、利用会社に関してシビアに審査が行われることはありません。一方で、売掛先の与信力に関しては、厳正に審査されます。ファクタリング会社が重視するのは売掛金の回収リスクであり、売掛先の信用力が低いと高リスクと見なされるためです。
第一のチェックポイントは個人か法人かという点です。個人事業主の場合、必然的に高リスクと見なされます。さらに、経営状態や資金繰りも代表的なチェックポイントです。2社間ファクタリング、3社間ファクタリングともに、売掛先の信用力については厳しく審査されます。
回収期間が長すぎる
売掛金回収までの期間が長すぎる場合も、審査に落ちやすくなります。回収期間が長すぎる場合、回収リスクが高いと判断されるためです。審査に通過したとしても、高い手数料が設定されることがあります。
回収期間が60日以上になると、審査に落ちることが多いでしょう。回収期間が60日未満の売掛債権があれば、そちらを優先的に売却するのがおすすめです。
売掛金額が僅少
ファクタリングにおいてファクタリング会社の利益となるのは、基本的に手数料のみです。手数料は売掛金に対する割合で決まります。売掛金が少額の場合、手数料が少なくなります。
一方で、手続きの工数や煩雑さは売掛金の額に関わらず同じです。つまり、売掛金の少ない債権の買い取りは、ファクタリング会社にとって利益に対してコストがかかり、メリットがありません。そのため、売掛金が少額の場合は、審査に通過しづらくなります。
面談時の態度
一般的に、審査の過程ではファクタリング会社と申込会社との間で面談が行われます。その際の心象は、審査に大きな影響を与えます。ただし、必要以上に構える必要はありません。社会人として失礼がない態度を意識すれば、問題ないでしょう。
審査に通るための対策
利用のハードルが低いファクタリングですが、審査通過のためにある程度対策しておくことは大切です。
売掛金額が高く回収期間の短い債権を選ぶ
上述したように、売掛金額と回収期間は重要な審査基準です。審査通過の確実性を上げたければ、売掛金額が高く回収期間が短い債権を選びましょう。ファクタリング会社にとって大口の売掛債権ほど利益が大きく、回収期間が短いほど回収リスクが小さくなります。目安としては、売掛金額100万円以上、回収期間60日未満の売掛債権をファクタリングに廻すのがおすすめです。
3社間ファクタリングできないか検討
ファクタリングには売掛先を交えない2社間ファクタリングと、売掛先が直接関与する3社間ファクタリングがあります。売掛先にファクタリングの利用を通知する必要がない点が2社間ファクタリングの魅力です。対して、回収リスクが低くなることから、3社間ファクタリングのほうが審査に通過しやすくなっています。
近年はファクタリングの認知度も高まり、3社間ファクタリングであっても売掛先への印象はさほど悪くありません。こうした状況を踏まえ、審査の確実な通過を重視する場合は、2社間ファクタリングではなく3社間ファクタリングを検討するのもおすすめです。
面談は誠実な態度で
ファクタリング会社との面談が設けられた場合は、誠実な態度で参加してください。まず意識すべきなのは、時間に遅れないこと、清潔感のある服装、しっかりとした受け答えなど、社会人として基本的なポイントです。また、話した内容に虚偽があったと発覚すると、一気に心象が悪くなります。売掛債権に問題がないのにも関わらず面談で審査に落ちてしまうのは勿体ないため、礼儀正しく、誠実な態度で臨みましょう。
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ファクタリングの審査についてお話ししました。まず、「ファクタリングの審査に落ちることはない」という意識で申し込むことはやめましょう。今回ご紹介したようないくつかのポイントを意識すれば、審査に通過しやすくなります。審査の落選、再申し込みを繰り返していると必要なタイミングで資金が手に入らないことも考えられるため、ポイントを抑えて審査通過の確実性を上げましょう。