個人事業主やフリーランスにおすすめのファクタリング業者とは?

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ファクタリングは日本でも法人向けの資金調達サービスとして普及しています。個人事業主でも利用できるのか気になっている方は多いかもしれません。こちらでは、個人事業主のファクタリング利用可否についてお話しします。

ファクタリングとは?

まずはファクタリングに関する基本的な知識についておさえておきましょう。

ファクタリングは売掛債権を譲渡することで資金を得るサービスです。大まかに買取型と保証型に大別できます。買取型は売掛債権を売却して現金化するサービスであり、資金繰りが苦しい場合に利用されています。保証型は売掛先の倒産など回収が困難になってしまった場合にファクタリング会社が保証するサービスであり、リスク回避の側面が強いサービスです。

一般的な買取ファクタリングには、2社間と3社間があります。2社間ファクタリングでは契約にファクタリング会社と申し込み会社の2社のみが関わり、取引先に通知する必要はありません。3社間ファクタリングは、取引先を交えて契約が行われます。

個人事業主も利用できる?

法人だけではなく、個人事業主の方も資金繰りに悩むことは多いでしょう。個人事業主でファクタリングが利用できるか気になっている方は多いのではないでしょうか。

結論を申し上げると、個人事業主でも問題なくファクタリングを利用できます。「ファクタリング=中小法人向けの資金調達方法」というイメージが一般的になっていますが、実は個人事業主やフリーランスに向けてサービスを提供しているファクタリング会社は少なくありません。

ただし、実際に利用できるか否かは業者によって異なるため確認する必要があります。また、利用限度額や審査基準についてもチェックが必要です。個人事業主がファクタリングを利用する場合、法人の場合以上に業者選びが重要といえます。

【個人事業主向け】知っておきたいファクタリング業者の比較ポイント

上述したように、個人事業主にとってはファクタリング会社を厳選することが重要です。以下では、代表的なファクタリング会社の比較基準である利用限度額・手数料率・審査通過率・利用方法・入金スピードについて解説します。

なお、個人事業主の場合は基本的に2社間ファクタリングがおすすめです。3社間ファクタリングに比べてスピーディーな現金化が可能、売掛先にファクタリング利用が知られない、などの個人事業主・フリーランスに適したメリットがあります。

利用限度額で比較

個人事業主の場合、売掛金が少額のケースが一般的です。ファクタリング会社によっては最小の利用額を設定しています。各社の利用限度額を比較し、小口の売掛金でも利用できるかチェックをしておきましょう。

利用手数料率で比較

ファクタリングには手数料が発生します。実際に手元に残る現金が目減りしてしまうため、手数料率は低いほうが好ましいでしょう。小口の取引であってもファクタリング会社の手間は変わらないため、各社は個人事業主からの売掛債権売却の依頼に対して手数料率を高く設定している傾向があります。各社の手数料率を比較し、シミュレーションしたうえでなるべく負担が少ない事業者を選んでください。

審査通過率で比較

ファクタリングの利用に際しては、審査が行われます。売掛金の回収リスクを判断するのが審査の目的ですが、基本的に個人事業主やフリーランスはファクタリング審査に通りにくい傾向があります。ただし、個人事業主からの依頼を歓迎している小口専門(個人事業主専門)などのファクタリング業者もあるため、チェックしてみましょう。多くの事業者は公式サイトで審査通過率を公開しています。また、インターネット上の口コミなどをチェックしてみるのもおすすめです。

利用方法で比較

対応している利用方法についても各社で差があるため確認が必要です。電話ヒアリングの有無、非対面で入金まで完結可能かなど、利用方法・手順を比較しましょう。基本的には、オンラインで完結するサービスが使いやすくておすすめです。

入金スピードで比較

資金繰りに困窮してファクタリングを利用する場合、入金スピードは早いほうが好ましいでしょう。申し込みから入金までのスピードについても比較検討してください。多くの事業者は、即日入金に対応しています。

ファクタリングの審査に落ちた……考えられる理由は?

個人事業主やフリーランスがファクタリング業者の審査に落ちてしまうケースも十分に考えられます。さまざまな理由が考えられますが、基本的には回収リスクが懸念されることが要因です。

上述したとおり、売掛金が不足している場合はファクタリング会社にとってコストと利益のバランスが悪いため断られる傾向があります。また、売掛先の信用性が低い、入金サイトが長すぎるといった場合も、回収リスクが高いため審査に落ちてしまうことが多くなります。過去に税金の支払いを滞納しているなど、申し込み者自身に問題があるケースもあります。

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正しい知識を身につけ、手順を知れば、個人事業主やフリーランスもファクタリングを利用できます。とりわけ、このコロナ禍においては優れた資金調達方法として、積極的に活用を検討してください。