ABLとの違い|資金調達との違い

ABLとの違い

ABLとの違い

ファクタリングを検討されている方の中には、ABLという言葉を聞いた方も多いかと思います。
ABLとファクタリングはどちらも「売掛債権」を対象に「資金を手に入れる」という点では似ているのですが、全く別のものになります。
ここでABLについて簡単に説明します。ABLは、Asset Based Lending(アセット・ベースト・レンディング)の略で「動産担保融資」と訳されます。動産、つまり売掛債権だけでなく在庫商品なども担保に資金を融資する仕組みです。通常担保というと不動産でしたが、2005年に「動産譲渡登記制度」が創設されたことで、動産が融資の担保としての信用力が高まり、不動産を所有しない中小企業でも資金調達が容易となりました。ABLで借入を行いたい場合、通常の借入とは違い不動産担保や連帯保証人などが無くても可能となります。
ただし、
比較すると、ABLは売掛債権を担保とした融資、つまり「借入」になります。
一方ファクタリングは売掛債権の売却です。

ABLは融資であるため、売掛債権等対象となる動産の担保次第で、それ以上の額を借り入れる事ができます。その分、その売掛債権と借り入れる会社について綿密に審査されます。債権は、優良な債権のみのが可能な場合もあれば、小口で複数の債権が可能な場合など、ABLを扱う会社と相談が必要になります。綿密な審査の分、低金利で返済が長期間でも可能であるのがメリットになります。ただし、申し込みから融資実行まで登記も必ず行うので1ヶ月程度かかると思った方が良いでしょう。また、万が一売掛先が倒産して、売掛金が回収できなくなった場合、その損害をそのまま被ります。スピードと売掛先がデフォルトした場合に損害を被ること、また会計上負債が増えることがABLのデメリットといえるでしょう。
ファクタリングの場合は、売掛債権を売却しているので、売掛先が倒産してもその債権についての損害は被りません。そのリスクをファクタリング会社が負っているため、ABLよりは手数料が高くなりますが、また利用する会社の財務状況ではなく、売掛先の信用状況中心の審査の為、スピーディーに数日で資金化が可能になります。
その売掛債権の特徴と御社の財務状況、そしてどれくらいのスピードが必要かによってABLかファクタリングかを検討するのが良いでしょう。

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