一括信託|資金調達との違い

一括信託

一括信託

一括信託とは、IT化に伴い手形に代わってできた仕組みで「一括支払信託」と呼ばれる事もあります。売掛債権(手形など)の債権者・債務者・信託銀行の三者で契約して行われます。
多くの手形を発行する企業は、多くの債権を管理し、手形を発行・手形証書管理・送付・入金と膨大な事務と会計処理、そしてリスクがありました。
そこで、一括信託方式では、売掛先(債務者)から信託銀行へ一括して債権データを送ります。そして債権者にWEBもしくはファックス等で債権を通知し、期日より前に割引きして現金化、もしくは期日に現金を受取るという売掛先・売掛債権者共に事務と印紙代が削減されるサービスが一括信託になります。
一括信託では、はじめに売掛先・債権者・信託銀行の3社で基本契約を結び、該当債権が発生するたびに継続的に一括信託行われます。手形と違い、印紙税もかからず最短で手形でいう振出日に割引での資金化が可能です。
いわゆる3社間ファクタリングと似ているのですが、違いとしては、一括信託の場合必ずしも期日より前に債権を譲渡する必要はありません。つまり期日での受取りも可能です。
またファクタリング会社による3社間ファクタリングは個別の債権によるものが基本ですが、一括信託の場合は、基本契約を締結し、債権発生毎に継続的に行うことになります。
ただし、導入するのに信託銀行による売掛先(債務者)の審査があり、一括信託方式が可能になるのは、高い信用が必要になります。なぜなら、期日より前に現金化する場合は、開花毛先に代わって、信託銀行などが支払をするためです。その後3社間での契約を行うため、売掛先は多くの取引のある債権者と同時に契約をするのが一般的です。そして売掛先は、債務データを信託銀行に送るためのフォーマットに変更する必要があり実施するまで数ヶ月かかるのがデメリットでしょう。
このように、一括信託方式・3社間ファクタリングですと、売掛先に知られ、かつ導入するのに時間もかかるので、売掛先に知られず迅速に行いたい場合は、2社間ファクタリングを検討するのも良いでしょう。

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