悪徳業者にご注意!優良ファクタリング会社を選ぶために

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ファクタリングを検討されている方の多くは、冷静な判断を欠きがちです。「手数料が高いけど、助けてもらえるのだから仕方ない……」と考えてしまう方も少なくありません。また、複数社に見積もりを取るなどの時間が取れないケースもあるでしょう。

こうした状況で、悪徳業者から営業をかけられると、その手口に引っかかってしまうかもしれません。そこで今回は、悪徳ファクタリング会社から身を守るためのポイントをご紹介します。

悪徳ファクタリング会社を見抜くチェックポイント

携帯電話からの連絡しか来ない

悪徳ファクタリング会社の多くは、携帯電話を使った連絡を好む傾向にあります。「今後の連絡はすべて直接携帯にお願いします」といったリクエストをされた場合は注意しましょう。また、常に着信が携帯番号からであったり、こちらから連絡した際にいつも外出中だったりする場合も悪徳会社である可能性が高くなります。

ちなみに、番号の最初が「03」や「0120」だからと言って安心はできません。転送サービスを使えば番号の偽装は簡単です。事務所からの着信のはずなのに、周囲がガヤガヤとしている場合は外からかけているかもしれません。

会社の住所が不明・あいまい

大手や優良ファクタリング会社のホームページには、堂々と本拠地の所在地や連絡先が掲載されています。一方、悪徳ファクタリング業者は会社概要ページが見つかりにくい、電話番号がない、番地名・建物名が省略されているケースもあります。

疑わしい場合は一度、住所をGoogle検索などで調べてみましょう。レンタルオフィスや住居用賃貸マンションなどがヒットする場合は、悪徳業者の可能性が高まります。もしくは、かなり規模の小さなファクタリング会社となるため、やはり契約自体を見直すべきです。

面談をしたがらない

ファクタリング会社は書面による定量調査だけでなく、申請者の人柄なども考慮しながら審査を行います。そのため、初回は対面面談を求めてくることがほとんどです(スピードを重視し、面談を省略するケースもあります)。

一方、悪徳ファクタリング会社は対面面談を不自然に拒否する傾向にあります。電話のみですべてを完結しようとする場合は、あえて面談のセッティングをリクエストしてみましょう。頑なに拒むようであれば、そのファクタリング会社は避けるべきです。

手数料の見積もりが高すぎる・安すぎる

「初回は信用がないので、手数料が高くなります」。ファクタリング会社にとってリスク対策は当然の施策ですので、この説明自体はごく当たり前です。しかし、あまりに高額な手数料を請求された場合には注意しましょう。審査費用や登記費用、交通費、印紙代などの各項目を確認し、明らかに相場よりも高い場合は悪徳ファクタリング会社である可能性が高まります。

なお、圧倒的に安い手数料の見積もりを提出してくる会社も安心とは言えません。そのまま取り引きを進めていくと、後戻りができないタイミングで手数料の引き上げをしてくるケースがあります。

契約書に不備がある・提出書類が少ない

契約書の内容が明らかに薄かったり、そもそも契約書を作成しなかったりする会社はかなり危険です。ファクタリングは大きな金額が動く取り引きです。通常であれば、かなり細かな契約内容を盛り込んだ契約書が用意されて然るべきです。

また、初回申込時には多くの必要書類が必要ですが、これをほとんど求めてこないような場合も注意してください。優良ファクタリング会社であれば、回収リスクを低減するために徹底的な書類の審査を行います。

入金先の口座が別名義

ファクタリングの最終段階では、売掛債権から手数料を差し引いた金額をファクタリング会社の口座に入金する必要があります(2社間ファクタリングの場合)。そのため、事前に口座番号等の情報を提供してもらえるのですが、この際にチェックしたいのが口座名義です。

入金先の口座が個人名や他法人・事業者名になっている場合は非常に危険です。悪徳ファクタリング会社が用意した買取口座である可能性が疑われます。名義が一緒であっても油断はできません。都市銀行などでも基本的には問題ありませんが、できればメガバンク系の口座を使っているファクタリング会社を選びましょう。

保証人・担保の要求

ファクタリングは融資ではありません。あくまでも売掛債権の譲渡取り引きです。そのため、原則として保証人や担保は不要です。にもかかわらず、何かと理由を付けて保証人・担保を要求してくるファクタリング会社にはご注意ください。

売掛金入金日より前の入金を要求してくる

たとえば請求書の支払期日が4月30日の場合。ファクタリング会社に対しての支払日は同日、もしくはそれ以降に設定されるのが一般的です。にもかかわらず、4月20日など、売掛金入金日より前の日付での支払い日が指定されているような場合は注意が必要です。

悪徳ファクタリング会社かどうか以前に、この支払いスケジュールではファクタリングを行うメリットが損なわれてしまいます。ファクタリング会社への支払いのために、さらに金策を講じなくてはならないとなっては本末転倒といえるでしょう。

まとめ

現在、ファクタリング需要の高まりに合わせて、多くの企業がファクタリングビジネスに参入してきています。その多くは優良企業であるものの、なかには悪徳業者が紛れていることも。今回ご紹介したポイントを踏まえ、冷静な判断の下、優良企業を選ぶのがファクタリング活用の第一歩です。