東京でファクタリング会社を選ぶなら?オススメの会社5選

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資金繰りに困窮する企業をサポートするサービスとして定着してきたファクタリング。一方で、そのサービス内容は事業者によって異なります。少しでも条件が良いサービスを提供しているファクタリング会社とパートナーシップを結びましょう。

こちらでは、東京の景況や、東京の企業におすすめしたいファクタリング会社についてお話しします。

東京の景況は?

景況を判断するうえで、「業績判断DI」という指標があります。これは、「景気が良いと感じている企業の割合から、景気が悪いと感じている企業の割合を引いた値」です。値が大きいほど、景況が好ましいことを意味します。

業績判断DIがプラスになることはほとんどなく、マイナスを維持するのが基本です。一般社団法人東京都信用金庫協会が発表した2019年の東京内企業の景況に関する報告では、前期の業績判断DIと比較してにわかに落ち込みが見られました。売上高DI、販売単価DI、仕入れ単価DIといった他の景況指標でも落ち込みがみられているほか、実際に企業の倒産件数が増加しており、東京内企業が直面している厳しい状況が伺えます。

東京の中小企業が直面する資金繰りの問題

中小企業にとって避けて通れない問題のひとつが資金繰りです。上述したように東京都の企業全体では、好ましくない景況になる兆しがみえています。資金繰りに話題を絞ると、どのような状況になっているのでしょうか。

財務省が発表した新しいデータは資金繰り判断BSIの低下が中小企業のみに見られていました。こうした厳しい状況の中小企業にとって資金繰りの助けとなるのが銀行融資ですが、景況の悪化から利益減が予想される中小企業に対して、銀行側も融資態度を厳しくすると考えられています。

東京の企業にとって役立つファクタリング

上述したように、資金繰りに困窮することが予想される東京の企業。運営を安定させるためには、信頼できる資金調達の手段が求められます。そんななか、東京の企業の間で注目を集めている資金調達方法がファクタリングです。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に売却して資金化する資金繰り方法です。米国では古くから一般的な金融サービスですが、日本では近年になってから少しずつ普及してきました。特に、入金サイクルと支払いサイクルのバランスから資金がショートしやすい中小企業における利用が目立っています。

ファクタリングでは、企業が保有している入金前の売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却して、現金を受け取ります。債権に設定された決済日を関わらず、任意のタイミングで現金化可能です。実際の入金タイミングは、ファクタリング会社にもよりますが、申し込みの即日に資金提供してくれるファクタリング会社も少なくありません。

また、銀行融資と比較したファクタリングのメリットといえるのが、審査基準です。ファクタリングでも契約前には審査が行われますが、銀行融資よりもその基準はやさしいと考えられています。また、審査の主な対象となるのは売掛先の信用情報であり、利用を申し込んだ会社の信用情報が審査に大きく影響することはありません。

さらに、売却した売掛債権の回収義務をファクタリング利用会社が負う必要はありません。万が一、売掛先から売掛金が払われなかったとしても、ファクタリング利用会社の責任が問われることはないのです。このため、リスク回避という点でも優秀な資金調達方法といえます。

ファクタリング利用会社には実際の売掛金から手数料を引いた金額が支払われます。つまり、手数料の分だけ売掛金が目減りしてしまうということです。この点は、売掛債権をスピーディーに現金化できるメリットに対するデメリットといえます。

代表的なファクタリングの種類が「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」です。以下では、それぞれについて詳しくお話しします。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、その名のとおりファクタリング利用会社とファクタリング会社の2社間で手続きが行われるファクタリングです。ファクタリングの手続きそのものに売掛先が関与することはありません。

ファクタリング会社が2社間ファクタリングの利用を申し込み審査に通過すると、債権がファクタリング会社へと譲渡され売却額の支払いが行われます。売掛先は通常どおり債権の元の保持者、つまりファクタリング利用会社に売掛金の支払いを行い、続いてファクタリング利用会社からファクタリング会社へとその金額が受け渡されます。

このように、売掛先にとっては通常どおりの支払いのため、ファクタリングの利用を売掛先に知られることがありません。ファクタリングの利用を知られること、資金繰りに難航しているという事実を知られることは、取引先との継続的な関係性を維持したい場合には好ましくありません。

2社間ファクタリングは、後述する3社間ファクタリングと比較して手続きがスピーディーだともいわれています。これは、関与する事業者数が少ないためです。そのため、早期の資金調達が期待できます。

ただし、後述する3社間ファクタリングと比較すると、一般的な手数料は高めです。3社間ファクタリングの5倍程度が相場となっています。その他、大手のファクタリング会社では、2社間ファクタリング自体をサービスとして提供していないケースも少なくありません。

また、実際に利用する際には、ファクタリング利用の実績を取引先に知られないように注意しなければなりません。2社間ファクタリングでは取引先へと通知して承認を得る必要はありませんが、取引先が能動的に調べると簡単に判明してしまいます。

3社間ファクタリング

3者間ファクタリングとは、ファクタリング利用会社、ファクタリング会社、売掛先の3者間で手続きを行うのがファクタリングです。必然的に利用に際しては必ず売掛先に通知し、承諾を得る必要があります。

上述した2社間ファクタリングと同じように、審査・手続きが完了すると売掛金と手数料に応じた金額がファクタリング利用会社へと支払われます。この後、期日になると売掛先による支払いが行われますが、3社間ファクタリングでは売掛先も手続きに参加しているため、ファクタリング会社へと直接支払いが行われます。この点は、ファクタリング利用会社を通して間接的に支払いが行われる2社間ファクタリングとの大きな違いです。

ファクタリング会社にもよりますが、2社間ファクタリングと比較すると手数料が低く設定されるケースが多いようです。また、大手のファクタリング会社に関しては2社間ファクタリングではなく、3社間ファクタリングを専門的に提供しているケースも目立ちます。

注意点として、売掛先に承認を得なければそもそも利用できないことが挙げられます。債権が他事業者に譲渡されることに難色を示す事業者は少なくありません。一方で、承認が得られさえすれば、2社間ファクタリングで感じがちな後ろめたさやプレッシャーはないということになります。

また、3社が絡んでくる関係上、2社間ファクタリングと比較すると手続きが複雑化する可能性は否定できません。そのため、入金までに時間がかかることがあります。さらに、審査基準を厳しく設定するファクタリング会社も多いようです。

東京のファクタリング会社選びで重視したいポイント

日本では新興のサービスということで、新たな事業者の参入が目立つファクタリング業界。それだけに、各ファクタリング会社のサービス内容もバラエティーに富んでいます。

東京のファクタリング会社を選ぶ際に重視していただきたいポイントをご紹介します。

手数料

上述したとおり、ファクタリングでは手数料による売掛金の目減りが発生します。手数料は上述した2社間ファクタリング、3社間ファクタリングで設定が異なるほか、ファクタリング会社によっても大きく違うため注意が必要です。

手に入る資金の額に直接関わってくる要素のため、可能な限り複数のファクタリング会社に相見積もりを依頼して各社の手数料を比較しましょう。担当者とコミュニケーションがとりやすい場合は、手数料の値下げについて交渉してみるのもおすすめです。

現金化のスピード

資金繰りに困窮してファクタリングの利用を検討しているのであれば、入金のタイミングは早ければ早いほど好ましいでしょう。現金化のスピードについてもファクタリング会社によって違いがあります。スピーディーに手続きを進めるファクタリング会社であれば、申し込み即日の現金化も可能です。

支払いサイクルが差し迫っている場合は、スピーディーな現金化を売りにしているファクタリング会社を利用しましょう。

利用できる売掛金の額

多くのファクタリング会社は、売掛金に対して買取可能な割合(掛目)を設定しています。つまり、売掛債権の全額を現金化しようとしてもできないケースがあるということです。

掛目はファクタリング会社によって設定が変わるため、大口の債権を現金化する場合は注目して選びましょう。継続して同じファクタリング会社を利用する場合は、信頼関係の構築によってこの掛目が変わってくることもあります。

ファクタリング会社の実績

新しいサービスであるファクタリングには、法整備が追い付いていないという側面もあります。そのため、優良業者を装った悪徳業者も少なくありません。

売掛債権を安全に現金化するためには、ファクタリング会社の実績から信頼性を判断しましょう。

ファクタリング会社を選ぶなら地域密着型

企業の景況はエリアによって変わってきます。資金繰りについての相談を持ち掛けるのであれば、そのエリアの景況について理解している「地域密着型」のファクタリング会社を選びましょう。

以下では、その地域に特化してサービスを行っているファクタリング会社を選ぶメリットをご紹介します。

打ち合わせの交通費が安い

ファクタリング利用までの審査では、面談が行われることがあります。また、細かな打ち合わせなどをする際にも、対面での会話は必須です。ファクタリング会社の拠点が遠方にあると、こうした対面での打ち合わせの際にその都度費用と時間がかかってしまいます。地域密着型のファクタリング会社であれば拠点が近いため、こうしたコミュニケーションがとりやすくなります。

地域の景況を把握している

ファクタリング会社が提供するサービスの内容には、エリアごとの景況が大きく反映されます。代表的な例が手数料です。関西と比較して関東のファクタリング手数料は割高だといわれています。そのエリアの景況に関して深く把握していないファクタリング会社では、相場に対して高額な手数料が設定しているケースがあるため注意が必要です。

資金提供が迅速

上述したとおり、拠点が近いとファクタリング会社とのスムーズなコミュニケーションが可能になります。手続きが素早く進めば、結果的に売掛債権現金化のタイミングを早めることも可能です。

東京でオススメのファクタリング会社

数多くのファクタリング会社が東京でサービスを提供しています。それぞれ手数料設定やサービス内容が細かく異なりますので、ファクタリングを利用する場合は慎重に検討しましょう。

以下では、東京で特におすすめしたい5社のファクタリング会社をご紹介します。

ビートレーディング

特徴

ビートレーディング業界のパイオニアとも謳われている大手のファクタリング会社です。2社間ファクタリングでは秘密厳守に徹してくれるため、安心感があると評価されています。資金調達のスピードや利用可能額の大きさも魅力です。

口コミ

  • 2社間ファクタリングで利用させていただきました。東京では低水準の手数料でしたし、手続きがスムーズで資金提供までの時間も短かったです。
  • 日本では比較的歴史の長いファクタリング会社ということで、対応が丁寧です。ファクタリングという資金調達方法の基本から教えていただきました。長期的な経営改善を目指し、複数回利用させていただいております。

TRY

特徴

TRYは業界内でも随一のスピーディーな資金提供が可能なファクタリング会社です。申込後、最短であれば即日で資金を用意してくれます。買取る売掛金に上限を設けていない点や、経営に関して相談できるベテランのスタッフが在籍している点もポイントです。

口コミ

  • 急ぎで資金が必要な旨伝えると、スピーディーに手続きを進めるように配慮してくださいました。おかげで支払いサイクルに間に合い、大変助かりました。
  • 弊社の経営状態を把握したうえで、資金提供を含めたアドバイスをしてくださいました。ベテランのスタッフさんということで、強い安心感があります。

ウィット

特徴

ウィットは小口の債権買取のスピードに定評があるファクタリング会社です。500万円以下の少額債権であれば、申し込みから2時間程度で資金提供してくれます。申込内容によっては、面接を省き、メールや電話のみで手続きを完了させることも可能なようです。

口コミ

  • 電話とメールのやり取りのみで資金提供していただきました。また、申し込んでから資金が手に入るまでの時間もスピーディーでした。支払い間近の忙しい時期だったため大変助かりました。
  • 破格の手数料・資金提供までのスピード・非対面の審査など、弊社のような中小企業には最適なファクタリング会社だと思います。

ファクタリングジャパン

特徴

ファクタリングジャパンは、迅速な資金提供、高額な利用可能額、丁寧な対応などバランスの良いサービスで高評価。その他、特筆すべきは、コンサルティングも行っている点です。単純な資金提供ではなく、経営の立て直し計画まで含めて相談したい方にもおすすめです。

口コミ

  • 単に低い手数料や資金提供の早さを売りにしているだけではなく、ファクタリングに関する相談に親切に対応してくれた点が好印象でした。経営計画を立てる際にも頼りにさせていただいています。
  • ファクタリングについて事前にくわしくご説明いただいたので、安心して利用できました。

日本中小企業金融サポート機構

特徴

日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人として運営しているファクタリング業者です。非営利法人のため、法外な手数料を設定することはありません。また、他社にはない郵送での手続きを行っています。

口コミ

  • 郵送の手続きを利用しました。業務に忙しく、面談へ出向く時間がなかったため助かりました。
  • 個人事業主ですが、快く対応していただきました。電話での相談・問い合わせにも親身になって応えていただき、好印象です。

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東京の企業におすすめできるファクタリング会社をご紹介しました。ファクタリングは資金繰りに困窮している企業にとっては魅力的なサービスですが、利用するファクタリング会社によって取得できる資金や入金のタイミングが異なります。少しでも有利な条件でファクタリングを利用するために、各ファクタリング会社のサービス内容を吟味したうえで申し込みましょう。